家づくりの知識

家づくり 何から始めるの?【資金計画偏】

昨日も家づくりを考えている奥様からこんなご質問を電話で頂ました。

「色々工務店やハウスメーカーを回っているのだけど、どこがいいか何がいいか解らない。」という内容でした。

そんな時、私は90%以上の確立でこんなふうに答えます。「どこでも同じですよ。各工務店さんが うちは**工法で・・・ とか、うちは**という材料で と一生懸命説明されますが、実はさほど変わらないのです。だからどこを選んでも間違いはないですよ。」

本当は、違います。どこを選んでも同じではありません。ただ最初にこの手の内容で迷いだすと肝心なことを忘れてしまうからあえて「どこでも同じ。」と答えています。

家づくりはやっぱり資金計画から

まず家づくりの最初は資金計画からです。

「いや~私は現金で全てやるから。」とか「お金は沢山持っているから。」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、お金からです。

なぜ資金計画をきちっとして、お金(予算)を決めなくてはいけないかというと、工務店や設計事務所との面談時に主導権をとるためです。

おいくらで建てれますか? は危険な言葉

おいくらで建てれますか? と私があなたに聞かれたら私はすかさず「そのまえに、資金計画をやってみましょう。」とお勧めします。

私はまずご主人のご職業と年収、そして奥様のご職業と年収、ついでにご両親からの援助はありそうかとか、巧みに聞き出します。そして、計算機ひとつであなたがギリギリ借りられる金額をはじき出すでしょう。

返済できる金額ではありません。借りられる金額の最大です。具体的にいうと月の収入(手取りではありませんよ)の3分の1の返済金額から総額をはじきます。

その金額と建てられる家を比較して今までの実例を使いながら「あなたの予算ならこんなにすばらしい家が建てられます。」と満面な笑みを見せて提案するでしょう。

もしあなたから「えっ。月にこんなに払うのですか?」と聞かれたら「皆さんこれ位支払っていますよ。」とサラッと答えるでしょう。

だって、私たちプロですから。。

そして夢のマイホームを手に入れたのはいいけど、それと同時に地獄のローンが始まってしまいます。

お金の主導権をあなたが持たないということは、こうなりかねないということです。

この金額なら、どんな家を提案してもらえますか?

この様にあなたに質問されたら私は実例から「この家なら建てられます。」と提案するでしょう。

あなたがお金の主導権をとった瞬間です。

その家を見てあなたは判断するだけです。「この内容じゃダメだな。」と思えばサッサと見切りをつけて次の工務店を探せばいいのです。

また、もうチョット工夫したいと思ったら「もうチョット大きくしたらいくらくらい上がりますか?」とか「この仕上げを変えたらいくらになりますか?」とか質問をして検討を繰り返します。

上記の予算を出すために、工務店に間取りを考えてもらう必要はありません。過去の事例で充分判断できると思います。

しかし、資金計画のやり方がわからないけど

家づくりの資金計画を考える方法は

1.頭金をいくら出すかを決める。

2. 月々いくら返済していくか決めてシミュレーションをやってみる。

です。

いやいや簡単にそんなこと言うけど、それがわからないんだよ!!

そうですね、上記のことはファイナンシャルプランナーさんとかに聞くのが一番いいかもしれませんが、まずはご自分たちで考えることが大切です。

1.頭金に関しては、出しすぎないことが肝心です。私のお勧めは半年間収入がなくても生活できるお金を算出して、手持ちの金額からその分を引いた金額以下にすることです。

2.の月々の返済額の決め方ですが、私のお勧めは「丸取り合戦」です。

えっ?どんな方法?と思いますよね。はい、私が勝手につけた名前ですので多分どこにもやり方は書いてありません。ですので、説明します。

1.白い紙を用意します。

2.月々の収入(手取り)を調べて、1万円単位をひとつの丸としてくるくると丸をつけます。例えば月28万円の手取りとしたら28個丸を付けるということです。

3.その丸をご主人と奥様で取り合うのです。例えば、食費は丸7個ね、とか、教育費は丸4つねとか、光熱費は丸2つ、保険代は丸2つ、貯蓄は丸2つ 通信費は丸2つ、小遣いは・・・

こうやって丸を塗りつぶしていって、残った丸がローンに当てられるお金です。

ただし、ここで終わりではありません。

次に10年後を想像してその丸取り合戦を行ってください。なお、ボーナスは考えないほうが安全です。家の維持費や臨時出費に当てなくてはいけません。

こんな感じでご自分たちの月々の返済金額を決めます。

4.ローンシミュレーションを行います。インターネットで色々シミュレーションがありますが、住宅補償機構のローンシミュレーションは使いやすいです。住宅補償機構ローンシミュレーション

「返済額より計算する。」を選んでいただき試算してください。そのときの金利ですが「35年固定、1.4%程度の金利」で計算してください。

ただし、この数値は2020年5月現在です。現時点での全期間固定の金利は1.2%程度ですが、今後の情勢により金利の数値やローンの種類は検討する必要があります。

以上で家を建てるために使える総額が出て来ます。

よし、これで家づくりの資金計画は終わりだ! と思ったらまだ早いです。このあと、その予算の分配、具体的に言うと 土地購入から家づくりの方は 土地と、建物と、外構と、諸経費と予算を分配しなくてはいけません。

この話はチョット長くなるので、また今度。

Point 家づくりは資金計画から。そして資金計画はご自分で行う

こんな事を書いた家づくり勉強セットあります。

家づくり勉強セット

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