誰も教えてくれなかったこと

シロアリが・・・

昨日6年ほど前に建てさせて頂いたお客様からショッキングなメールが。
「シロアリに食われました。門柱が・・・」

ビックリされたことと思います。 ちょうど写真の右にちょこっと写っている青い表札の柱です。新築後枕木を購入され建てられたようです。この結果は・・・最後に書くとして、チョット シロアリの勉強を。

シロアリって?

シロアリはあの黒い蟻の仲間じゃなくて、ヌメッと黒いゴキブリさんの仲間です。そして、悪い奴じゃないです。彼らは大昔から森の掃除屋として枯れ木などを自然に帰してきた存在なのです。

シロアリの有名どころは、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリくらいでしょうか。 全て特徴が違います。詳しく書くと読んでいるあなたが寝ちゃうといけないのでサラッと書きます。

ヤマトシロアリは全国殆どの地域に分布するシロアリです。コロニーを形成し、えさを探して移動しています。と言っても凄い勢いの移動ではありません。また、被害のスピードも遅く食われてから数年で家が崩れてしまうというものではありません。

イエシロアリは凶暴です。というかヤマトシロアリと全く違う生態といったほうがいいでしょう。まずコロニーの形成数です。ヤマトシロアリの5~10倍の数のアリでコロニーを組みます。次に、コロニーの移動はほぼありません。一箇所にとどまり、その周りを食い尽くします。その為か兵隊ありの数も多いのです。 要は被害を与える固体(アリ)の数がまったく違うということです。ですから被害にあうと短期間で致命的になるということです。

ちなみに岐阜は生息範囲ではありません。しかし、ソテツの木とかにくっ付いてくることもありますので無とは言えません。

アメリカカンザイシロアリは、いかにもアメリカらしい奴です。大きなコロニーを作らず、ツガイで「ブ~~ン」と飛んできてペタッと木にくっ付きそこから食い始め、小さなコロニーを造りはじめます。ですから被害が出るのも遅めです。ただ厄介なのが、土から来るのではなく家のどこからでも入ってくるということです。この近くでは三重で発見されています。

シロアリの予防は

タマゴグミは、土台に桧を使っていますので大丈夫!! それに床下も乾燥しているし・・

はい、都市伝説です。上記のことは何ら予防にはなっていません。炭を引きつめようが、ヒノキチオールが強いヒバの土台を使おうが予防には全く意味がありません。

じゃあ、薬剤は?
確かに効果はあります。ですからタマゴグミも新築時にホウ酸をベタベタに撒いています。

しかし、完璧な予防なんて存在しないのです。

シロアリさんって案外おバカだから

残念ながらシロアリさんは人のように賢くありません。桧とホワイトウッド、炭の味の違いなんて解らないのです。本当ですよ。私は岡崎シロアリ技研の神谷さんに炭を食うシロアリを見せてもらいました。ついでにいうとコンクリートや発泡断熱材の違いも知りません。

彼らは、かじり易い柔らかいものを好んでかじる。固くても我慢してかじる。毒がついていようが自分が死んでしまってもかじる。そして仲間が死のうが連絡網が発達していないので直ぐ隣でまたかじる。

ということは、薬剤塗布した部分を数万匹がアタックしたらやがて穴が開くという原理です。

だって、自然界での掃除当番をやっているので好き嫌いをしていたら日本の森は桧のゴミで一杯になってしまいますから。

そしてたまに固過ぎると蟻道を作って上に向かう。ただそれだけなのです。

シロアリに対してできること

シロアリに対してできることは、駆除です。食われたら駆除をする、それを繰り返すしか手段はありません。ただ、シロアリに食われにくくすることは可能です。

まずは先ほど書いた薬剤処理。これも出来れば浸透性があってなおかつ人に無害なものがいいです。浸透性は、シロアリの複数アタックに対抗するためです。毒性については、シロアリに対してはほんの弱いもので十分なのです。彼らシロアリは人の肝臓にあたる解毒機能を持っていません。チョッとした毒でコロッと逝きます。

ちなみにタマゴグミでは浸透性があり塩と同じ程度の毒性のホウ酸で処理をしています。(チョッとした宣伝です)

そしてもうひとつ、大きな対策、それは点検です。

外部の基礎部分に蟻道が出来てないか半年に1度程度点検するだけでも良いと思います。そのためには点検しやすい基礎を私は提唱しています。こんな感じです。

基礎部分は型枠を外したままのコンクリートだけです。よく「表面を仕上げないのですか?コストダウン?」と聞かれますが大きな理由は点検のしやすさです。
この表面に伸縮性の塗装とかをしてしまうと、その塗装とコンクリートの間をシロアリが通ってしまったら気づけないからです。

他にも色々工夫はありますが、一番の対策は「点検」これに勝るものはありません。

さて、今回のお宅は

見る限り枕木だけの被害でした。そしてお客様自身で薬剤散布をして駆除されていたようですので大丈夫と判断しました。

しかし、念のためですので

床下を一周してきました。

シロアリは殆どの地域で生息しています。薬剤散布したから、ホウ酸を撒いたから、床下は乾燥しているからと思い込まず、半年に一度基礎周りをぐるっと点検してみましょう。

 

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