誰も教えてくれなかったこと

省エネ住宅を考えている方へ 専門誌よりの抜粋

タマゴグミも世間並みの高性能住宅を造らせていただいています。外皮性能の数値や気密値を書くとなんか自慢げに見えてしまいますので控えますが、まあ人前に出しても恥ずかしくない数値は保とうと施工しています。

本題の前に高性能化の目的の確認

住宅の高性能化の目的はなんだと思いますか?

「そりゃ、熱を逃がさないようにしてエアコンの台数を減らして、エアコンもあまり使わなくてもいいようにして、、、そして、電気代を押えることでしょ。それが、環境のためにもなるから。」

そうですよね。けど他にも大切な目的があるのですね。例えば家の中の温度差が減り体に優しい空間をつくること。

これ結構いい効果ですよ。病気になるのが減ればお医者さんに行く回数がグッと減り家計にもやさしくなる。それと、家族が快適に家中を移動できるのでコミュニケーションが増える。とかの効果賀がありそうですね。(いやいや、みんなコタツでじ~っとしているからコミュニケーションが増えるんだという家庭もあるかもしれませんが。)

あとは、気密性能が上がると換気計画が楽になり家の中の空気がいつもきれいとか。

他にも、探せば目的はいっぱいあると思います。

つまり、高性能住宅はエネルギー消費量(電気代等エネルギーコスト)を下げるだけではないことをしっかりと押えてください。これさえ理解いただければこれからお話しする落とし穴はあまり気にならないはずです。

新建ハウジングのコラムより

私たち住宅屋がよく読んでいる雑誌に「新建ハウジング+0ne」というものがあります。まあ、住宅屋さんの「科学と学習」(これ、休刊になったのですね。。)に位置づけられる雑誌です。

その4月号にこの様な興味深い内容が乗っていました。ご紹介します。

独立して16年にもなると、10年以上経過した物件を見る機会が増えてきます。その時、痛切に感じるのが「特殊設備を使わなくてよかった」もしくは「特殊設備を使わなければよかった」という思いです。私が使ったことがあるもの、使ったとがないもの、両方の話をします。

例えばですが、加湿機能付きの全館空調システムはすでに廃版になってしまいました。また、天カセエアコンを一般家庭で採用した場合、交換費用が高すぎることから、大半の方は交換時期が来ると、古い天力セエアコンはそのまま放置し、壁掛けエアコンを新たに設置します。

(中略)

最初は物珍しがって私も喜んでいましたが、27年経過した現在まで一度も壊れず、かつ現在も稼働しているのは、気泡風呂ただひとつです。それ以外はすべて10年たつかたたないかのうちに壊れてしまいました。しかも交換できる同等品がないか、あっても交換費用が高すぎる。さらに交換には特殊な業者による工事が必要なことが大半でした。

新建ハウジング+one 2019年4月エコハウス設計作法 松尾設計室代表取締役 松尾和也氏 著

エコハウスの設計で有名な松尾先生がご自分の体験を語ったものです。

この文書には共感できます。「家には特殊な機械は使わない。いつ壊れても簡単に取り替えられる普通の壁掛けエアコンを2台ほどつけて全館空調をすればいい。」ということなのです。機械なんていつ壊れるか解らないし日進月歩で2年も経てば時代遅れになるということです。

13年前に建てた私の家には1階と2階に壁掛けエアコンが1台づつついていますが、両方とも取り替えています。また、うちで建てさせて頂いたお客さまの家で24時間換気のモーターは2軒ほど取り替えています。

特殊な装置は、つけると快適だと思います。また、省エネになり毎日の電気代も安くなるでしょう。 ただ、その機械はいつまで持つか、またその機械の性能は3年後は旧式になって非効率なものになってしまうかもしれないかもしれません。

けど、タマゴもやってるじゃん

そうなんですね。タマゴグミとしても、操業当初は温水式床暖房、電気式の床暖房、そして現在採用している「そよ風」「ビオソーラー」「床下エアコン」 と色々やっています。オイオイ特殊じゃん。と言われそうですね。

そうです。特殊です。この情報を出すのは、私にとってもリスクがありました。しかし、凄く重要な情報と思ってあえて公開しました。

ただ、弊社が採用してきたシステムたちは、たまたま素人の私でも直したり町の電気屋さん(そよ風は電気工事屋さんが必要かも)が取り替えたりできるシステムが殆どです。多分心のどこかに「壊れたら大変だから。」という意識があり、その手の機械を遠ざけてきたと思います。

一見特殊に見えて特殊でない仕掛けもあります。見極める方法は簡単です。「私でも直すことが出来ますか?」「町の電気屋さんでも直せますか?」ただそれだけです。

写真は床下エアコンの設置状況です。木製の柵のなかにエアコンが見えますね。床下エアコンに使っている機械は普通の壁掛けエアコンです。つけられたお客様からは結構評判いいです。

床下エアコンですが、注意点があります。設置するエアコンにはメーカー保証は一切効きません。それは、通常の使い方ではないからです。弊社では仕方がないので、独自保証をしています。シーズンが来ると「どうか壊れませんように。」と毎日祈っています。

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