家づくりの事例

美濃加茂 高台の家の紹介です

今回紹介させていただく家は、美濃加茂の高台に建つご夫婦お二人の家です。住んでいらっしゃるご夫婦は、元大手の企業にお勤めで最近定年退職されました。いつ行っても快く迎えいいれてくださり、お話を伺うのが面白いのです。こんな夫婦になれたらいいな、と思う理想のご夫婦です。

出会いは8年ほど前、タマゴグミに一通のメールが届きました。「東京から岐阜へ引越し予定です。美濃加茂に土地があるので、そこに新築を建てて頂きたくメールしました。」どうも当社で施工することを決めていらっしゃったようで、こんな小さな会社のどこが良かったんだろうと未だに謎です。

ご連絡を頂き、びっくりするとともにちょっとニンマリとしました。私、遠いお客様は嬉しいのです。だって、最初の打ち合わせと、プレゼン 2回はいけるじゃないですか。二子玉川のご自宅に数度伺い、また、品川で一緒にワインをシコタマ飲んだ思い出が懐かしいです。余談ですが、タマゴグミで建てさせて頂いたお客様は東京をはじめ、高知の方や清水の方、高山、下呂の方があります。残念ながら途中で頓挫した方で一番遠くは上海でした。(残念ながら行けませんでしたが・・)

おっと、どんどん本題から離れますね。それでは

まずは今回ご紹介する家の仕様です。

構造:岐阜県産材(性能評価材)の杉とヒノキの柱と梁 構造用面材(ダイライト)と梁のハイブリッド構造 基礎は一体打ち工法

断熱:壁=羊毛断熱材(コスモプロジェクト) 屋根断熱=フェノバフォーム90ミリ 基礎断熱工法

外部仕上げ: 壁=ソトン壁(高千穂) 屋根=ガルバリウム鋼板 木部=県産材ヒノキ(一部杉)キシラデコール塗装

内部仕上げ: 壁=シラス壁(高千穂)一部月桃紙 天井=シナ合板突付仕上げ 床=杉無垢(四国産)荏胡麻油仕上げ

太陽熱集熱パネル「そよ風」設置

完成:2012年

コンセプトは、丘の上にたたずむひっそりとした居場所です。木々で出来り隠し存在感を薄くしています。そして、その木々に囲まれたちょっとした居場所も造りました。

デッキにあえて家に向かうベンチを作り緑を感じながら家の中の人とつながるという仕掛けです。

デッキはヒノキで梁や柱はヒノキと杉を使っています。このように、キシラデコールを3年に一度位塗装すれば15年は持つ実績がありますが永久的なものではありません。将来的には簡単に取替えら得るような構造になっています。

この家には、太陽で部屋をほんのり暖める装置「そよかぜ」が付いています。

そよ風とは、屋根で暖められた空気を床下に落とし床からほんのりと部屋を暖める装置です。

下の写真は、そよかぜ施工中の屋根です。この上に屋根兼用の鉄板(ガルバリウム鋼板)を貼り、その鉄板が太陽に温められることでこの隙間を通る空気を50度ほどに暖められます。

そして、下の赤丸の装置の中に暖められた空気が集められ、ダクトを通して床まで導かれるという仕組みです。

言葉では解りにくいですよね。詳しくはそよかぜのホームページをご覧ください。 そよかぜの説明

なお、現在タマゴグミでは手の物語社のびおソーラーを主流使用しています。びおソーラーの説明ページ

■そよかぜを使ってみてのお客様の感想を伺いました。

奥様:快適ですよ。こんな寒い日も外から帰ってくるとホンワカ暖かいのです。この大きさの家(30坪くらいです)でエアコン1台だけで十分暖かいのはびっくりですよ。

ご主人:けど、導入一年目の冬の効きは悪かったような気がしますね。いてさんが説明していた通り、コンクリートの水分が多かったから熱がコンクリートばかりに取られちゃって暖かさが無かったのかな?2年目からは効きを結構実感していますよ。冬だけでなく、夏も結構いいよ。今年の夏は確かに暑かったけど、夜や朝がたの涼しい時間に床下に風を送り込むので熱がこもらないからかな?

という感想です。なお、この手の太陽熱集熱装置はあくまでも補助暖房装置です。これがあればエアコンは要らないわけではありません。

さて、家の話に戻って、下はお邪魔したときの居間の様子です。

ご夫婦でおもてなし頂いたケーキの後片付け中。ご主人は最近ジム通いをされているようで、そういえば前回お会いしたときよりスマートになられた様な気がしました。ここでちょっとだけ書き足したいのは、南の窓についてです。南には大きな窓がつけたいですよね。光がいっぱい入り部屋が明るくなり、冬は暖かい。けど、それには誰もが知っている大切な条件があります。それは南の窓のカーテンが開けっ放しに出来ること。

そのためには、外からの視線をどのように防ぐかがポイントになります。今回の場合、土地の段差と低い木の柵 そして植栽を使い外からの視線を防いでいます。いくら南に大きな窓があってもいつもカーテンを閉めっぱなし、そんな悲しいことは無いですからね。

 

下の写真は、居間から階段を見た様子です。

ちょっと前に撮ったものです。踊り場を30cmほど伸ばせばこんな良い居場所が出来ますよ。階段手すりは壁側のみとして、階段室と居間といったような空間の分断を避けています。

写真右はトイレです。引き戸は必要なときだけ閉めて、基本は開けっ放しと私は考えています。それのほうが夏は風通しがよく、冬は温度差が出来にくい空間になります。トイレを出来る限り感じさせないように、部屋の長さをちょっと長めにして扉が開いていてもトイレ本体が見えないようにしています。

下の写真は階段を2階から見た様子です。

左の白い筒は、「そよかぜ」で集めた暖かい空気を床に落とすためのダクトです。また、階段室が大きめの吹き抜けになっており、上下の温度差をなくす装置になっています。高気密高断熱の家だから出来る技です。けど、この手の家は音のプライバシーは低くなりますからその点は設計時に注意しなければいけませんね。

上の写真は、2階のご主人の部屋。出来たばかりのときに撮りました。今はこのベッドの隣にで~んとマッサージチェアーがあります。この隣にウォーク印クローゼットがあります。この部屋からの景色は最高ですね。

こちらは奥様の部屋。作り付けの机をうまいこと利用していただいています。

ちょっと外に回りこんでみましょう。

写真は春にお邪魔したときに撮ったものです。デッキの外にはうっそうと茂る木々が。夏は、葉が太陽の直射日光を防ぎます。また、デッキの外には家の周りを一周できる小道を作りました。

それでは

■施工中をちょっと公開

施工中の写真をちょっと公開します。まず最初は、

草刈です。私がボチボチと草刈をしています。ちなみにこの草刈は2回目です。設計のご依頼を受けて一度目の草刈に行ったときは、背丈以上の草に覆われていました。さすがにそのときはプロに依頼しました。

そして

基礎工事。鉄筋の配筋が終わったところです。べた基礎の場合、底板全体で重量を受けますのでタワミ止めの地中張りを構造計算をして配置しています。次は

コンクリート打ちです。立ち上がりとべた基礎部の一体打ち工法を採用しています。こうすることで丈夫な基礎が出来るとともに気密性能がよい基礎になります。なかなか技術がいる工法で、このやり方をしてくれる基礎屋さんは限られています。

そして

建て方です。材料は岐阜県産材のヒノキと杉を使用しています。構造はスケルトンインフィルの考えを採用しており、部屋内の柱を極力減らして将来間取りが自由になるようにしています。ちょうど私(黄色いヘルメット)が支えている柱が中心となる柱です。

棟梁です。私が信頼している方でタマゴグミ創業時からずっと一緒に仕事をしてもらっています。タマゴグミの家をもう40棟は建てていただいていると思います。何も言わなくても意思疎通が出来る大切な方です。手前は私ですが、私は計画するだけで作ることは全く出来ません。このような方々に支えられて家は出来ています。

これ以上書くとちょっと長くなりすぎますので、今回はここまでです。

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