家づくりの事例

街中住宅はこんなにいい 岐阜市内24坪の家の事例

こんにちは。今日は、岐阜市内の街中で建てた住宅の実例を紹介します。

今回知って頂きたいのは、土地を選ぶときどうしても土地の形状や大きさが気になるのですが、実はそれら問題は設計の力で何とでもなる、だから土地を選ぶときは、形を気にせず立地を一番重要視して頂きたいということです。(岐阜限定提案です。東京の方に言わせれば、今回の土地はムチャクチャ余裕なんでしょうが・・・)

ご夫婦お二人のお宅ですが、家族3人は余裕で 4人家族までなら住める間取りになっています。まず敷地を見てください。

間口5.9メートル、奥行き13メートルちょっと、周りは5階建てと3階建てのビルに囲まれています。当然日当たりは悪くなります。周りの景色も・・・メンテナンスがありますので、少なくとも周りを50センチはあけたいです。となると実際に使える巾は5メートルを軽く切る寸法です。

条件は、3人家族が余裕で住めること、車一台と自転車が置けること、そして明るい家にすること。です。私としてその条件に「町並みを豊かにする」を付け加えました。その回答が、

こんな感じです。

2階部分を道路ぎりぎりまで出すのではなく、少し引っ込めて圧迫感を与えないことと、道路から70センチだけ全体に引っ込めて植栽できるスペースを造りました。

2階のバルコニー部分には木製の縦格子の建具をつけ風や光を確保しつつ外部からの視線を防ぐようにしています。

別の角度から見ると、

こんな感じです。

内部には自転車が2台までなら置けるようになっています。かさなど引っ掛けるバーもつけました。

それでは内部です。

さすがに1階は光も景色も期待できないので、今回は2階リビングとしました。課題はどうやって気にせず窓を開け放てるかです。 よく見かけるご家庭が南に大きな窓があるのに、道路からや周りからの視線が気になりカーテンを閉めっぱなしにしている家です。そうなったら、ただでさえ周りから光を得ることが出来ないこのお宅にとっては致命的です。そこで考えたのがこれ

道路側にバルコニーを設けてさらにそのバルコニーに格子状の建具をつけました。先ほど見て頂いた外観でもお解りのように、2階の部屋打ちの様子はまったくわかりません。そうすることにより、日ごろより窓を開け放しておいても気にならないようにしています。

また、開口部はフルオープンサッシを使い、外と中のつながりを強くし広く感じるようにしています。開口部と部屋に段差をつけているのは、ここに腰掛けて風を感じながら内側を向けるようにです。

その隣の引き戸の向こうはご主人の居場所、3畳の和室です。

ここはうらやましい部屋です。気兼ねなくゴロゴロできるし、本を読んだりお昼寝をしたり、そしてこの部屋はちょっと低いサッシで外にもつながっています。それがこちら

いいでしょ。

さて、居間を見てみましょう。

こんな感じです。

床はいつもの杉床ですが、特注で柿渋を塗ってあります。いい色になっています。壁の仕上げは珪藻土、光をやわらかくさせ全体に温かみを出しています。上部はロフトとその手前に吹き抜け、吹き抜けには窓がついておりそこから光と風を取り入れています。キッチンはオリジナル、キッチンの向こうはトップライトから来る明かりでホンワカ明るくなっています。

それではちょっとキッチンを見てみましょう。

天板はステンレスヘアライン仕上げ、本体は杉板のパネルで造ってあります。キッチンによくあった小物をそろえていただいており何もない状態よりカッコいいです。そして奥様の自慢は

引き出しにあわせて小物入れをそろえたことです。当方で内部までそろえればいいのですが、コストを抑えるために何もありません。上手にそろえていただいてうれしい限りです。

それではその奥様の居場所は

居間のはしごを上ると8帖ほどの広いロフトがあります。ここで手芸とかをやる・・・ということになっていましたが、居間が十分広いので今のところ使っていません。このロフトの写真を見てなんか気づきませんか? 窓がないのに以外に明るい。それは

トップライトをつけているからです。

この光は、ロフト、2階を通って1階まで落ちてきています。そして

いいでしょ、この感じ。

1階の寝室は最も奥の部屋で光は届きません。しかし、トップライトのおかげでこんな感じになっています。

なんか幻想的な空間でいいですね。奥様いわく「このやわらかい光はお昼寝にいいんですよ。」とおっしゃっていました。

さて、もう一度二階へ

 

2階にはこの階段で上がっていきます。廊下周りは トイレ・洗面・収納・お風呂・そして予備の部屋とあります。

2階キッチンになると気になるのがごみ等の置き場、そこでちょっとしたバルコニーを裏につけました。それがこれです。

居間の廊下の突き当たりの低めの開口の向こうにサービスバルコニーを設けました。ちなみにこの廊下周りにはトイレと収納が配置されています。

あとちょっとした工夫を

階段室周りの開口部です。腰までの扉は夏にエアコンの冷気が下へ落ちていかないように、上の大きな開口は、冬に暖気が逃げていかないようにつけました。閉めるとこんな感じです。

部屋の雰囲気も少し変わりなかなかいいのです。

ちなみに性能は次世代省エネ住宅ですのでなかなかいいのです。断熱材は壁はセルロースファイバー、屋根・床はウレタンフォームです。

お客様がそろえた小物類を紹介します。

骨董品屋さんで購入された食器棚。木とガラスがいい感じです。そしてその隣には

懐かしそうなスツールとこれまた懐かしい駄菓子のビン。そして玄関には

こんな飾りが。

お客様の個性がよく出ていると感じます。

私は家のデザインはでしゃばっては駄目といつも感じています。かわいらしい壁紙を使った仕上げ、カフェのような仕上げ、そんな数年で飽きてしまうような個性をヶ設計屋としては押し付けては駄目だと思います。これらの小物や家具が模様のついた壁紙に合うでしょうか? 茶色いカウンターやピカピカした照明にあうでしょうか?

住む人の個性は時間と共に変化します。変化したときどんな個性でも受け入れる力があるデザインをする、つまり、どんな個性でも受け入れる個性のない仕上げにするのは私たち住宅デザイナーの仕事だと思っています。

ということで、街中住宅の紹介は終わりです。

この家の大きさは1階2階あわせて24坪弱の家です。それでは最後にもう一度自慢の居間を

 

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